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膏切
ふりがな文庫
“膏切”の読み方と例文
読み方
割合
あぶらぎ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あぶらぎ
(逆引き)
両足を
湯壺
(
ゆつぼ
)
の中にうんと踏ん張って、ぎゅうと
手拭
(
てぬぐい
)
をしごいたと思ったら、
両端
(
りょうはじ
)
を握ったまま、ぴしゃりと、音を立てて
斜
(
はす
)
に
膏切
(
あぶらぎ
)
った背中へあてがった。
二百十日
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
待つ間ほどなく現われたのは、剃り立ての坊主頭の
被布
(
ひふ
)
を
纏
(
まと
)
った肥大漢で、年は五十を過ぎているらしく、銅色をした大きな顔は
膏切
(
あぶらぎ
)
ってテカテカ光っている。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
衣紋
(
えもん
)
背の
半
(
なかば
)
に抜け、帯は毒々しき
乳
(
ち
)
の上に
捩上
(
よれあが
)
りて
膏切
(
あぶらぎ
)
ったる
煤色
(
すすいろ
)
の肩露出せり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
膏切(あぶらぎ)の例文をもっと
(6作品)
見る
膏
漢検準1級
部首:⾁
14画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“膏”で始まる語句
膏
膏薬
膏汗
膏血
膏藥
膏肓
膏薬売
膏脂
膏腴
膏気
“膏切”のふりがなが多い著者
夏目漱石
泉鏡花
国枝史郎