“脇明”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わきあけ66.7%
わきあ16.7%
わきあき16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その門口かどぐちに、美しい清水が流るる。いや、水のようなつまこぼれて、脇明わきあけの肌ちらちらと、白い撫子なでしこ乱咲みだれざきを、帯で結んだ、浴衣の地のうすお納戸。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
水弄みずいじりをしていると、もう手先の冷え冷えする秋のころで、着物のまくれた白脛しろはぎ脇明わきあきのところから、寝熱ねぼてりのするようなはだに当る風が、何となく厭なような気持がした。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お島は酒くさい熱い息がほっと、自分の顔へかよって来るのを感じたが、同時に作の手が、脇明わきあきのところへ触れて来た。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)