“脂肉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あぶらにく50.0%
あぶらみ25.0%
あぶら8.3%
あぶらじし8.3%
しにく8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水と油とパンと塩とでできたスープ、少しの豚の脂肉あぶらにく、一片の羊肉、無花果いちじく、新しいチーズ、それに裸麦の大きなパン。
しかして軍勢の主君は、あぶらこき肉の、柔らかき脂肉あぶらみ馳走ちそう、古き葡萄ぶどう酒の、よく澄める古葡萄酒の馳走を、その人民どもになしたもう……。主君の剣は血に満てり。
竹の子は一旦鍋へ豚の脂肉あぶらをジューと摺りつけたものでよくりましてそこへ豚の湯煮た肉を少さく切って入れて少しお湯をさして味淋と酒と醤油で味をつけてよく煮ます。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ずんぐりとした好きしゃらしい脂肉あぶらじしを褥の上からねじ向けて、その主計頭がいとも横柄に構えながら、二万四千石ここにありと言いたげに脇息きょうそくもろ共ふり返ったのを
老朽の脂肉しにくを養うとも、心のそこには、なおいささかの良心でもあろうかと、はじめは敬老の念を以て対したが、はからざりき、心身すでに腐れ果て、今のごとき大逆の言を平気で吐こうとは。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)