“胃腑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いのふ42.9%
いふ42.9%
いぶくろ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
午後七時になるとレストラントのとびら一斉いっせいに開く。誰が決めたか知らない食道しょくどう法律が、この時までフランス人の胃腑いのふに休息を命じている。
異国食餌抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
家族のひとたちの様に味噌汁、お沢庵たくあんなどの現実的なるものを摂取するならば胃腑いふも濁って、空想も萎靡いびするに違いないという思惑からでもあろうか。
ろまん灯籠 (新字新仮名) / 太宰治(著)
無論そうなると、あの三人は、完全に僕の指人形ギニョールになってしまうのだよ。いまに見給え、あの三匹の深海魚は、きっと自分の胃腑いぶくろ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)