“胃潰瘍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いかいよう90.5%
ゐくわいやう9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分で胃潰瘍いかいようだという事を話して吐血前の容体を云おうとしたが声を出す力がなくて、その上に口が粘ってハッキリ云う事が出来なかった。
病中記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
先生は例の胃潰瘍いかいようの大出血後ずっと学校を休んでおられて、三年ぶりか四年ぶりかでやっと正式に大学へ出て来られたという時代であった。
それから一日二日して自分は其三人の病症を看護婦から確めた。一人は食道癌しよくだうがんであつた。一人は胃癌ゐがんであつた、殘る一人は胃潰瘍ゐくわいやうであつた。
変な音 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
茶話子の敬愛する文学博士内田銀蔵氏が胃潰瘍ゐくわいやうで危篤を伝へられるのは、学界のために痛惜に堪へない次第である。