“萎靡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いび77.1%
ゐび11.4%
がっかり2.9%
いじけ2.9%
なえ2.9%
イビ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
環境が自然に発生させているマイナスによってこれまた自然発生的にそこなわれ、萎靡いびさせられ、未開発のまま消滅してしまう。
否らずして猥りに彼れに倣ひなば、國體は衰頽し、風教は萎靡ゐびして匡救す可からず、終に彼の制を受くるに至らんとす。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
其を見ると、私は萎靡がっかりした。惜しいような気のする一方で、何故だか、まず好かったと安心した気味もあった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
何となく祖母を味方のように思っているから、祖母が内に居る時は、私は散々我儘を言って、悪たれて、仕度三昧したいざんまいを仕散らすが、留守だと、萎靡いじけるのではないが、余程よっぽど温順おとなしくなる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ここに至りては予は実にうれしくして、一種言うべからざるの感にうたれて、知らず識らず震慄しんりつして且つ一身は萎靡なえるが如きを覚えたり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
初めて萎靡イビすることのない美しさ、平凡になり下ることのない高邁さが生じるので、もしそんなところに行けるとしたら、肺活量のゆたかさについて感謝しなくてはならないと思います。