“聚落”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうらく41.7%
じゅらく37.5%
むら8.3%
しゆうらく8.3%
ぶらく4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蛮地では人煙が稀薄であり、聚落しゅうらくの上に煙の立つのはたみかまどの賑わえる表徴である。現代都市の繁栄は空気の汚濁の程度で測られる。
喫煙四十年 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
秀吉の聚落じゅらくていに、蒲生飛騨守がもうひだのかみ浅野弾正あさのだんじょうなどが寄りあっていたとき、前田家の徳山五兵衛と斎藤刑部さいとうぎょうぶの二人がそこへまかり出て
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五間に十二間の長い一かくを遠巻きにして直接関係のない人々も群れていた。聚落むらから来た家族であり、街にすむ老幼男女であった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
其処に一聚落しゆうらく、かしこに一部落と言つたやうに、人家が、処々に散点してゐる形が、いかにも山村らしい感じを私に与へた。
(新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
三条小鍛冶さんじょうこかじという名工がひところ住んでいて、それから、ここの池の水が、刀をつのによいというので、諸国から、刀鍛冶が集まって、いつのまにか、一つの鍛冶聚落ぶらくができていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)