オユ)” の例文
當麻眞人家タギマノマヒトケの氏神當麻彦タギマヒコの社へ、祭り時に外れた昨今、急に、氏上の拜禮があつた。故上總守オユ眞人以來、暫らく絶えて居たことである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
それから、この歌はどういう形式によって献られたかというに、「皇女のよみ給ひし御歌をオユ口誦クジユして父天皇の御前にて歌はしめ給ふ也」(檜嬬手)というのが真に近いであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)