老僕おやぢ)” の例文
もつと便たよりよきはとしこそつたれ、大根だいこんく、屋根やねく、みづめばこめく、達者たつしやなればと、この老僕おやぢえらんだのが、おほいなる過失くわしつになつた。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
是非お迎ひにとならば老僕おやぢが参らん、まづ待給へと止めらるゝ憎くさ、真実まことは此雪にくこそと賞められたく、是非に我が身行きたければ、其方は知らぬ顔にて居よかしと言ふに
雪の日 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)