“羽叩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はばた80.0%
はたた10.0%
はばたき10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時、はたはたと聞き慣れぬ鳥の羽叩はばたきの音がした。振り向くと、赤い毛に紫の交った大きな鳥が二羽、高い木の上に巣を作っていた。
森の暗き夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
お宮の松にはふくろんでゐたのぢやがと、その不氣味な鳴き聲を思ひ出しながら、暗い梢を見上げてゐると、その木蔭から一羽の鳥が羽叩はたたきして空を横切つてゐるやうな氣がした。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
何でも襖障子ふすましやうじ一面に葦とかりとをき、所々にかり羽叩はばたきして水を飛揚とびあがつてゐるのをあしらつた上、天井にはかりの飛ぶのを下から見上げた姿に、かりの腹と翼の裏をいてつたといふので名高かつた。