“縒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
69.1%
より27.6%
2.4%
よじ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
髪も多かったのがさわやいだ程度に減ったらしく裾のほうが見えた。その色は翡翠ひすいがかり、糸をり掛けたように見えるのであった。
源氏物語:48 椎が本 (新字新仮名) / 紫式部(著)
けて働く面々も、すぐり抜きたる連中れんじゅうが腕によりたすきを懸けて、車輪になりて立廻るは、ここ二番目の世話舞台、三階総出そうで大出来なり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ほう/\と切れてしまふ藕糸ハスイトを、八・十二二十合ハタコつて、根気よく、細い綱の様にする。其をごけに繋ぎためて行く。奈良の御館ミタチでも、カフコは飼つて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ともすれば身体のよじり方一つにも復一は性の独立感を翻弄ほんろうされそうなおそれを感じて皮膚ひふの感覚をかたくよろって用心してかからねばならなかった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)