“縁喜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんぎ90.0%
えんき3.3%
げん3.3%
ゑんぎ3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その内容をお聴きになってはなお儲かりません。けれども別に損をするというほどの縁喜えんぎの悪い題でもなかろうと思うのです。
文芸と道徳 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは葬式の著物のようで、葬式の著物を著るのは縁喜えんきが好くないからだ。しかしそう思うまもなく彼は両手を縛られて、ずんずんお役所の外へ引きずり出された。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「さうどすかな、困つたえな。ぢき正月やのに、病人が居ては縁喜げんが悪るいえな。」
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
霜月しもつきとりにはろんなく門前もんぜん明地あきちかんざしみせひらき、御新造ごしんぞ手拭てぬぐひかぶらせて縁喜ゑんぎいのをとばせる趣向しゆこう、はじめははづかしきことおもひけれど、のきならび素人しろうと手業てわざにて莫大ばくだいもうけとくに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)