“紫矢絣”の読み方と例文
読み方割合
むらさきやがすり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寺院などに見るような檜の丸柱を四方にがっちりとてて、古風な敷台、まいら戸、お客が入ってベルを押すと、美しい小間使が二人、紫矢絣むらさきやがすりたてやの字の扮装いでたち
深夜ではあったが、前髪の若小姓と、紫矢絣むらさきやがすりに、立矢の字の侍女たちが、盃盤をもたらして来た。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
裏板をハネ上げて、それを引下ろすと、手に從つて猛烈なほこりと一緒にズルズルと落ちて來たのは、まさに紫矢絣むらさきやがすりあはせが一枚、見ると胸から袖へ、裾へかけて、斑々はん/\と黒ずんだ血潮が附いて居るのです。