“築墻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ついじ60.0%
ついぢ20.0%
ツキガキ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折柄おりから四時頃の事とて日影も大分かたぶいた塩梅、立駢たちならんだ樹立の影は古廟こびょう築墻ついじまだらに染めて、不忍しのばずの池水は大魚のうろこかなぞのようにきらめく。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
四面四方に築墻ついぢをつき、三方に門を立て、東西南北に池を掘り、島を築き、松杉を植ゑ、島より陸地へ反橋そりはしをかけ、勾欄こうらん擬宝珠ぎぼしを磨き、誠に結構世に越えたり、十二間の遠侍とほざむらひ、九間の渡廊、釣殿
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
キ→イ(「築墻ツキガキ」がツイガキ、「少キ人」がチヒサイヒト、「サキ立ち」がサイダチとなった類)ギ→イ(「ツギテ」がツイデ、「花ヤギ給へる」が「ハナヤイタマヘル」など)
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)