“神巫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みこ52.9%
かんなぎ23.5%
いちこ5.9%
おみこ5.9%
シビル5.9%
ミコ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神巫みこ殺し』から、三部作『東京』を経て『石合戦』『伴林光平』に至るまでの多彩な業績は、必ずや再び研究される時が来ると思う。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
また一面に純潔を好む神道の如き宗教上の儀式に処女を神巫かんなぎとして奉祀ほうしする習慣が出来てから、女子を尊敬することは一通りでなくなった。
私の貞操観 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
博士神巫いちこが、亭主が人殺しをして、唇の色まで変って震えているものを、そんな事ぐらいでめはしない……冬の日の暗い納戸で
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
われ知らず、銑吉のかくれた意識に、おのずから、毒虫の毒から救われた、うつくしい神巫おみこの影が映るのであろう。——
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
イルマという女の知恵のない肉塊のような暗い感じ、マダム・ブランシュの神巫シビルのような妖気ようきなどもこの映画の色彩を多様にはしている。
映画雑感(Ⅳ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
椎根津彦は、簑笠を着て翁になり、弟猾は、箕を被つて媼にヤツし、敵中を抜けて、使命を果したとする。従来、弟猾は男の様に考へられて来たが、此は女性の神巫ミコだつたのである。
田遊び祭りの概念 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)