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磐
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いわ
ふりがな文庫
“
磐
(
いわ
)” の例文
根雪が氷のように
磐
(
いわ
)
になって、その上を雪解けの水が、一冬の
塵埃
(
じんあい
)
に染まって、
泥炭地
(
でいたんち
)
のわき水のような色でどぶどぶと漂っている。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
ヨブの
嘲
(
あざけ
)
りの言が彼を怒らしたのである。四節にいう「
汝
(
なんじ
)
怒りて身を裂く者よ、汝のためとて地あに棄てられんや、
磐
(
いわ
)
あにその処より移されんや」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
波から来る光の
網
(
あみ
)
が、底の白い
磐
(
いわ
)
の上で美しくゆらゆらのびたりちぢんだりしました。泡や小さなごみからはまっすぐな
影
(
かげ
)
の棒が、斜めに水の中に
並
(
なら
)
んで立ちました。
やまなし
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
思わせ振りを捨てたならば、人生は、意外にも
平坦
(
へいたん
)
なところらしい。
磐
(
いわ
)
の上に、小さい家を築こう。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
そのうちに島の東に在る岬と
磐
(
いわ
)
の間から、キレイな泉が潮の引いた時だけ
湧
(
わ
)
いているのを見付けましたから、その近くの砂浜の岩の間に、壊れたボートで
小舎
(
こや
)
を作って、柔らかい枯れ草を集めて
瓶詰地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
我わが
磐
(
いわ
)
なる神に言わん、なんぞ我を忘れ給いしや
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
これ
磐
(
いわ
)
の上に建てられたる故なり。
雨の玉川心中:01 太宰治との愛と死のノート
(新字新仮名)
/
山崎富栄
(著)
是故に凡て我が此言を聴きて之を行う者は
磐
(
いわ
)
の上に家を建し
智人
(
かしこきひと
)
に譬えられん、雨降り、大水出で、風吹きて其家を
撞
(
うち
)
たれども倒れざりき、そは磐をその
基礎
(
いしずえ
)
と為したれば也
聖書の読方:来世を背景として読むべし
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
磐
漢検準1級
部首:⽯
15画
“磐”を含む語句
磐石
常磐木
常磐津
常磐
磐余
磐井
磐城
大磐石
常磐樹
磐梯山
常磐橋
磐城平
磐安
常磐町
磐瀬
磐田
大槻磐渓
東磐井
磐根
堅磐
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