“破傷風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はしょうふう71.4%
はしやうふう28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「一つは右足の拇指おやゆびがすこし短いのだ。よく見ると、それは破傷風はしょうふうかなんかを患って、それで指を半分ほど切断したあとだと思う」
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それはさきに負傷して成都へ還っていた張飛の子張苞ちょうほうの死であった。破傷風はしょうふうを併発してついに歿したという知らせが孔明の手もとに届いた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「少し調べたいが、破傷風はしやうふうにでもなるといけないから、大急ぎで船を岸につけて、近くの醫者へ行くやうに、いづれくはしいことは後で——」
醫者いしやは一おうなければわからぬといつて五月蠅うるさ勘次かんじ返辭へんじしなかつた。おしな病體びやうたいけると醫者いしや有繋さすがくびかたぶけた。それが破傷風はしやうふう徴候てうこうであることをつて恐怖心きようふしんいだいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)