“着下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きくだ60.0%
きおろ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、そのため息がまだ消えない内に、今度は彼の坐つてゐる前へ、金のよろひ着下きくだした、身の丈三丈もあらうといふ、厳かな神将が現れました。
杜子春 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
が、そのため息がまだ消えない内に、今度は彼の坐っている前へ、金のよろい着下きくだした、身のたけ三丈もあろうという、おごそかな神将が現れました。
杜子春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
中働なかはたらきのふくかねてあら/\心組こゝろぐみの、奧樣おくさま着下きおろしの本結城ほんゆふき、あれこそはものたのむなしう、いろ/\千葉ちば厄介やくかいなりたればとて、これを新年着はるぎ仕立したてゝつかはされし
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
山男がこの日ので立ちは、水牛のかぶとに南蛮鉄のよろひ着下きおろいて、刃渡り七尺の大薙刀おほなぎなたみじかにおつとつたれば、さながら城の天主に魂が宿つて、大地も狭しと揺ぎいだいた如くでおぢやる。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)