“眼眩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めくら20.0%
めまぐる13.3%
まばゆ13.3%
まぶ13.3%
めまい13.3%
めくらま6.7%
めくる6.7%
めくるめ6.7%
めま6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
綿にくるんで燦然さんぜんたるダイヤ、青玉サファイヤ紅宝石ルビー蛋白石オパール黄玉トパーズ土耳古石ターコイズ柘榴石ガーネット緑玉エメラルド……宝石の山! 金も白金も眼眩めくらめかしく一杯に詰まっている。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
さながら矢のごとくに流れる眼眩めまぐるしさ! しかも波の色の毒々しいまでのドス黒さ! 黒泡のたてがみを逆立たせつつみ合いつかみ合い
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
加之しか眼眩まばゆきばかりに美しく着飾った貴婦人で、するすると窓のそば立寄たちよって、何か物を投出なげだすような手真似をしたが、窓は先刻せんこく私がたしかじたのだから、とても自然にく筈はない。
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
温暖あたたかな日に屋外そとへ出て見ると、日光は眼眩まぶしいほどギラギラ輝いて、静かにながめることも出来ない位だが、それで居ながら日蔭へ寄れば矢張寒い——蔭は寒く
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
鈴木氏ニハ数年前ニ心臓ノ期外収縮ガ長ク続イテドウシテモ止マラナイデ困ッタ時ト、眼眩めまいデ苦シンダ時ニ治癒シテ貰ッタ経験ガアル。依ッテ今回モ来週カラ来診ヲ乞ウコトニスル。
瘋癲老人日記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「検めの眼眩めくらましだ、真似でいいからやんな、ちょうど寄せにかかるところで、こっちゃあこの角を切っていく手だ……おっ、来たぜ」
暗がりの乙松 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
眼眩めくるめくばかりに輝いて、正視することさえ出来ないように、鋭い光を反射して、そのため鳥の群がそこへばかりは、翼を休めて停まろうとさえしない。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
雨は一時間ほどで降りやみ、眼眩めくるめくような天気になった。ふと見ると、帆柱の蔭になるところで、マレー人が片肱を立てて壺から水を飲んでいる。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
果せるかな、眼眩めまいを感ずる程遥かの真下に、先刻さっきまで取調べていた女の屍体が横っている。——まぎれもなく、其処は女湯の天井裏だったのだ。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)