疲労くたびれ)” の例文
旧字:疲勞
これを鼬ごっこの疲労くたびれ儲けと解して、岐道わきみちれた人は退屈と不安があるばかりで、生涯、人生の味は解し得られないのであります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
何、疲労くたびれるというまでのことも無いのさ。かえって程好ほどよい運動になって身体からだの薬になるような気持がする。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
別に城の中に入ってみようともせず、小さな洞穴ほらあなを見つけてそこに休んだ。少年は疲労くたびれが出てうとうとと眠った。しばらくして洞穴ほらあなを吹いてくる風に眼を覚ました。
はゝはゝ、見れば見るほど良い孫ぢやわいなう、うぢや、少しは落着おちつかしやつたか、安堵あんどして休まつしやれ。したがの、長いことはならぬぞや、疲労くたびれが治つたら、早く帰らつしやれ。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「もうしましょう! 無益だめです、無益だめです、いくら言っても無益だめです。……アア疲労くたびれた! しかし最後に一ごんしますがね、僕は人間を二種に区別したい、いわく驚く人、曰く平気な人……」
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
みなさんさぞ疲労くたびれでございませう、おほきに有難ありがたぞんじました。
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「もう、お疲労くたびれになったと見える」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そこで人夫たちは、終いの文句の「えんやらえ」だけで材木を曳き上げてみましたけれど、どうも調子が悪くて直ぐ疲労くたびれてしまいます。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「さぞお疲労くたびれでしたろう。」
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そのような無限のいたちごっこでは、結局疲労くたびれ儲けではないか。ちょっとそう思われます。しかし、そこにこの般若心経の偉大さがあるのです。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)