“疣々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぼいぼ71.4%
いぼ/″\14.3%
えぼえぼ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金井は年のころ四十ぐらゐ、疣々いぼいぼだらけの黒い四角な顔に度の強い近眼鏡をかけた、ずんぐりと背の低い男である。それから運転手の柳澤。
地獄 (新字旧仮名) / 神西清(著)
奇異な赤い鶏頭、縁日物ながら血のやう鶏冠とさか疣々いぼ/″\が怪しい迄日の光を吸ひつけて、じつと凝視みつめてゐる私の瞳を狂気さす。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「何しろ、水ものには違えねえだ。野山の狐いたちなら、つらが白いか、黄色ずら。青蛙のような色で、疣々えぼえぼが立って、はあ、くちばしとがって、もずくのように毛が下った。」
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)