“疣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぼ93.3%
あざ2.2%
ほくろ2.2%
イボ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本当は新しい防寒靴ガローシをもうとっくに買わなければならない筈なんだ。底でゴムのいぼが減っちまったら、こんな夜歩けるものじゃない。
三月八日は女の日だ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
あめいろをした甕の地にあざのような焼きの斑点しみが、幾十となくあった。
香爐を盗む (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「はあ、この方が林さん、私は大島と申します。何分よろしく」と言った言葉の調子にも世なれたところがあった。次に狩野かのうという顔にほくろのある訓導と杉田という肥った師範しはん校出とが紹介された。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
足代ろ、手掛りといっては、岩壁のわずかのズレか、小皺か、或いはイボのたぐいに過ぎない。誰れでも足の親指一本が頼りだ。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)