“生路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいろ75.0%
いくじ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神居古潭かむゐこたんの停車場から乘車。金襴の袈裟、紫衣しえ、旭川へ行く日蓮宗の人達で車室は一ぱいである。旭川で乘換へ、名寄なよろに向ふ。旭川からは生路せいろである。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
それは今始めての事ではない、曾て別山から尾根伝いに登った時は、今日にも増して遥かに濃い霧の日に、生路せいろであったにもかかわらず少しも迷わず頂上に導いたのである。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
尾張おわり生路いくじという村には、あるお寺の下に綺麗きれいな清水があって、これも大師の掘った井戸だと、土地の人たちはいっておりましたが、それが最初からのいい伝えでなかったことは明かになりました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)