“生皮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なまかわ52.6%
いきがわ21.1%
いきがは10.5%
なまかは10.5%
きがわ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かえる生皮なまかわをはいだり、蛇を半殺しにして喜ぶのは大人の同感し得ない子供特有の趣味です。そして、この殺生には全然何の理由もないのです。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
その多くの汚い眼の中に、壁の際の、そこには、木鼠きねずみ生皮いきがわが竹釘で打付けてある、その上部の穴からして、ジッとこちらを凝視している一つの眼。
壁の眼の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
よれからむ生皮いきがはの帆布は翕然きふぜんとしてひとつの怪像となる。
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)
彼はこの襯衣の血痕を製革工場に於ける自分の仕事が生皮なまかはを鞣すにあつたからと云つて云ひ拔けてゐる。ズボンの方の血痕は前夜ひねつた雞の血だと述べてゐる。
無法な火葬 (旧字旧仮名) / 小泉八雲(著)
彼等は胴から上の筋肉をたくましくあらわして、大きな足に牛の生皮きがわを縫合せたかたい靴を穿いている。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)