“甚之助殿”の読み方と例文
読み方割合
じんのすけどの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つれなくへされなば甲斐かひもなきこと、兎角とかく甚之助殿じんのすけどの便たよきたしとまちけるが、其日そのひ夕方ゆふがた人形にんぎやうちて例日いつよりもうれしげに、おまへうたゆゑ首尾しゆびよくかち
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
らじとて令孃ひめるされまじ、さらでもの繼母御前まヽはヽごぜ如何いかにたけりて、どのやうことにまでたちいたるべきか、おもへば思慮しりよあさはかにて、甚之助殿じんのすけどのたのみしは萬々ばん/″\不覺ふかくなりし
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
この一令孃ひめありとこヽろくすものなく、るは甚之助殿じんのすけどのばかりなる不憫いぢらしさよ、いざや此心このこヽろふではして、時機あはよくは何處いづこへなりとも暫時しばしともなひ、其上そのうへにてのさくまた如何樣いかやうにもあるべく
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)