瓦解ぐわかい)” の例文
上野うへの戦争後せんそうご徳川様とくがはさま瓦解ぐわかい相成あひなりましたので、士族しぞくさんがたみな夫々それ/″\御商売ごしやうばいをお始めなすつたが、おれなさらぬからうまくはまゐりませぬ。
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
瓦解ぐわかいさい駿府すんぷげなかつたんだとか、あるひげてまたたんだとかことみゝにしたやうであるが、それは判然はつきり宗助そうすけあたまのこつてゐなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
られぬゑん血筋ちすぢといへばるほどの惡戯いたづらつくして瓦解ぐわかいあかつきおちこむは此淵このふちらぬとひても世間せけんのゆるさねば、いへをしくかほはづかしきにしき倉庫くらをもひらくぞかし
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わが徳川家とくがはけ瓦解ぐわかいのちは多からぬ扶持ふちさへ失ひければ、朝あさのけむりの立つべくもあらず、父ぎみ、叔父をぢぎみ道に立ちて家財のたぐひすら売りたまひけるとぞ。おほぢの脇差わきざしもあとをとどめず。
臘梅 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
切られぬ縁の血筋といへば有るほどの悪戯いたづらを尽して瓦解ぐわかいの暁に落こむはこのふち、知らぬと言ひても世間のゆるさねば、家の名をしく我が顔はづかしきに惜しき倉庫くらをも開くぞかし
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
子は三界の首械くびかせといへど、まこと放蕩のらを子に持つ親ばかり不幸なるは無し、切られぬ縁の血筋といへば有るほどの惡戲を盡して瓦解ぐわかいの曉に落こむは此淵、知らぬと言ひても世間のゆるさねば
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)