“瓦斯七輪”の読み方と例文
読み方割合
ガスしちりん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこにも摺硝子のまった腰障子こししょうじが二枚閉ててあった。中では器物を取り扱う音がした。宗助は戸を開けて、瓦斯七輪ガスしちりんを置いた板の間に蹲踞しゃがんでいる下女に挨拶あいさつをした。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其所そこにも摺硝子すりがらすまつた腰障子こししやうじが二まいててあつた。なかでは器物きぶつあつかおとがした。宗助そうすけけて、瓦斯七輪ガスしちりんいたいた蹲踞しやがんでゐる下女げぢよ挨拶あいさつをした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そこには雨に降り込められた空の光を補なうため、もう電気灯がともっていた。台所ではすでに夕飯ゆうめしの支度を始めたと見えて、瓦斯七輪ガスしちりんが二つとも忙がしく青いほのおを吐いていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)