“狐疑逡巡”の読み方と例文
読み方割合
こぎしゅんじゅん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまりの沈黙と静謐せいひつ尨大ぼうだいで奇怪な生命力——それに対すると、私は抱擁せずむしろ狐疑逡巡こぎしゅんじゅんし警戒するのを常とした。生の讃歌さんかを否定するのではないか——これが私の仏像への危惧きぐであった。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
「案じるな。——許攸が味方へとびこんできたのは、実に、天が曹操に大事を成さしめ給うものだ。もし狐疑逡巡こぎしゅんじゅんして、この妙機をとり逃したりなどしたら、天は曹操の暗愚を見捨てるであろう」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それというのも、お前達のいたずらなる狐疑逡巡こぎしゅんじゅんす所じゃないか。
華々しき一族 (新字新仮名) / 森本薫(著)