犬畜生いぬちくしやう)” の例文
はふ道理だうり無茶苦茶むちやくちや犬畜生いぬちくしやうのやうなこゝろであらう、此樣このやうないたづらの畜生ちくしやうをば、御存ごぞんじのこととててんにもにもいかのやうに可愛かあいがつてくだすつて
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
城彈三郎は犬畜生いぬちくしやうにもおとつた奴で、いまだに何彼と主家に迷惑を相かけ、時々強請ゆすりがましい事を申して來るため、家中の若侍は、今度參つたら一刀兩斷にしてやると意氣込んでゐる有樣ぢや。