“犬畜生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぬちくしょう40.0%
いぬちくしやう40.0%
いぬちきしょう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「実はなあ、お前はわしを徳の高い坊主だと思っているかもしれんが、わしは阿弥陀様の前では、じっとして坐っておれぬくらいの、破戒無慚はかいむざんの、犬畜生いぬちくしょうにも劣る悪人だよ」
死体蝋燭 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
はふ道理だうり無茶苦茶むちやくちや犬畜生いぬちくしやうのやうなこゝろであらう、此樣このやうないたづらの畜生ちくしやうをば、御存ごぞんじのこととててんにもにもいかのやうに可愛かあいがつてくだすつて
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
アヽ左様そうとは知らずに犬畜生いぬちきしょうの様な恩知らずの女とにくんだのは悪かった、あゝいう愛想尽あいそづかしをいったのも、全く敵が討ちたいばっかりでお隅がうちを出たのであったか、憫然かわいそうなことをしたが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)