“犬死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぬじに88.9%
いぬじ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかしより長い戦争には戦場で討死する人よりも病気で死ぬ人が多いとしてあります。病気で死ぬのは犬死いぬじにで何の役に立ちません。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
それは犬死いぬじににきまっていますが見す見す部下が弱ってゆくのを眺めていることは、どんなにか苦しいことでしょう。戦いの運はもうきょうのうちの大凶だいきょうです。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
だがけっして犬死いぬじにでなかった、山田は数十年ののちに、その書きのこした手帳が、なんぴとかの手にはいるとは、予期よきしなかったろうと思う、絶海ぜっかい孤島ことうだ、だれがちょうぜんとして夕陽ゆうひの下に
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)