“燐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りん94.1%
リン1.5%
おにび1.5%
きらめ1.5%
ばっ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何かこう特別な電気とかりんとかいうものが、その肉体にふくまれているようにさえ、一種言いがたい変な気がしてきたのであった。
香爐を盗む (新字新仮名) / 室生犀星(著)
めて上げて、お薬をたんと塗って上げたから、治ったのじゃないの、あたいの燃えたリンがあんな大きい胃袋の傷まで、お治ししてしまったじゃないこと、なに言ってんの
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
さらに弓矢や長いほこを持ち出して追い立てると、怪鳥は青いおにびのような眼をひからせ、大きいつばさをはたはたと鳴らして飛びめぐった末に、門を破って逃げ去った。
宮殿は人の心であり、その王座にせる王は理性であり、窓はであり、真珠と紅玉とできらめく宮殿のとびらは、あかくちびるしろい歯とを持つ口であり、「こだま」はその口から出る美しい言葉であろうか。
目と口に浸込しみこんで、中にいた器械の図などは、ずッしりくろがねたてのように洋燈ランプの前にあらわでて、絵の硝子がらすばっと光った。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)