“燐憫”の読み方と例文
読み方割合
れんびん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの子も苦労をしたものだ」という燐憫れんびんの情や、「ともかくも変にそれなくてよかった」という安心の気持や、また時としては
次郎物語:02 第二部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
彼はまだそれほどに俊三を愛していないし、また、愛しうる道理もなかった。俊三に対して、彼が感じたものは、ただ、かすかな燐憫れんびんの情に過ぎなかったのである。
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)