“熊楠”の読み方と例文
読み方割合
くまくす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たしかに、相木熊楠くまくすの頬には、痩せが見えてきた。——今、手枕をかって、楯の上に、うつらうつらと眠っているその顔を月明りに眺めても。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そう云うと、相木熊楠くまくすは、自身で一頭のこまを曳き出して来て、舟橋のけ板のうえを巧みなひづめの音に躍らせて、忽ち、河彼方かわむこうへ飛ばして行った。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
肩をゆすぶって、相木熊楠くまくすは笑った。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)