“無縫塔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むほうたふ40.0%
ふほうたふ40.0%
むほうとう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百樹もゝき曰、牧之老人が此草稿したがき無縫塔むほうたふほう字義じぎつうじがたく誤字ごじにやとて郵示ひきやくたよりしてひければ、無縫塔むほうたふ書伝かきつたへたるよしいひこしぬ。雲根志うんこんしには無帽塔むはうたふとあり、無帽むはうも又つうじがたし。
永谷寺へ入院じゆゐん住職じゆうしよくあれば此ふち血脉けちみやくげ入るゝ事先例せんれいなり。さて此永谷寺の住職遷化せんげ前年ぜんねん、此ふちよりはかの石になるべきまる自然石じねんせきを一ツきしいだす、これ無縫塔ふほうたふと名づけつたふ。
ほかの墓とは別に、孤島はなれじまのように少しばかり土を盛り上げたところに、無縫塔むほうとうのような形をした高さ一尺ばかりの石が一つ置いてあるだけでありました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)