わく)” の例文
また、かの善光寺地震の際の大崩落地として有名な、同じく更級郡更府村のわく池という部落でありますが、今もなおその地盤が安定しないので困っております。
自力更生より自然力更生へ (新字新仮名) / 三沢勝衛(著)
此翁和哥をよくかつ好古かうこへきありて卓達たくたつの人なり、雅談がだんわくが如く、おもはずつゑをとゞめし事四五日なりし。
そこで權官けんくわん首尾しゆびよく天下てんか名石めいせきうばてこれを案頭あんとうおい日々ひゞながめて居たけれども、うはさきし靈妙れいめうはたらきは少しも見せず、雲のわくなどいふ不思議ふしぎしめさないので、何時いつしか石のことは打忘うちわす
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
わくものなれば今なくとも出來る時節じせつ有事あることゆゑもし其樣な事にて御心配しんぱいなさるは御無用なり縱令たとへ御貯おたくはへの路金ろぎんつきたりとも御病氣御全快ごぜんくわい迄は御心しづかに御逗留とうりう成るべし其間は何によらず御入用有ばおほせられよ又少々の金子なれば隨分ずゐぶん用立ようだて申べし必ず然樣な事に御遠慮ごゑんりよあるべからずと深切しんせつなる亭主の言葉にお花はなみだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此翁和哥をよくかつ好古かうこへきありて卓達たくたつの人なり、雅談がだんわくが如く、おもはずつゑをとゞめし事四五日なりし。
翁がつま水のうちよりもゆる火を見せ申さんとて、混堂ゆやのうしろにわづかの山田ある所にいたり、田の水の中に少しわくところあるにつけぎの火をかざししに、水中の火蝋燭らふそくのもゆるが如し。
翁がつま水のうちよりもゆる火を見せ申さんとて、混堂ゆやのうしろにわづかの山田ある所にいたり、田の水の中に少しわくところあるにつけぎの火をかざししに、水中の火蝋燭らふそくのもゆるが如し。
吾が国三条の人崑崙こんろん山人、北越奇談を出板せしが(六巻絵入かな本文化八年板)一辞半言いちじはんげんも雪の事をしるさず。今文運ぶんうんさかんにして新板わくがごとくなれども日本第一の大雪なる越後の雪をしるしたるしよなし。
吾が国三条の人崑崙こんろん山人、北越奇談を出板せしが(六巻絵入かな本文化八年板)一辞半言いちじはんげんも雪の事をしるさず。今文運ぶんうんさかんにして新板わくがごとくなれども日本第一の大雪なる越後の雪をしるしたるしよなし。