“温石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんじゃく73.3%
をんじやく20.0%
おんじやく6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
建礼門院は、主上の御入水じゅすいを見届けると、今はこれまでと覚悟して、すずり温石おんじゃくを左右の懐に入れると、そのまま海に身を躍らせた。
「お前が吸ふ氣でなきや、煙草入が二つるものか、——行火あんくわ温石をんじやくを持つて來ないのがまだしも見つけものだ」
先がたから冬の日を腹一杯吸込んでゐた庭石は、温石おんじやくのやうに着物を透して肌に温かだつた。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)