“浪費”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうひ53.8%
らうひ15.4%
ついえ7.7%
つか7.7%
つぶ7.7%
むだづかひ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いわば依託金いたくきんのごときものであるからして、これを無意味に浪費ろうひしすなわち土芥どかい同然に取り扱うことははなはだしからんこととも言える。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
生れて人間にんげんの價値をも知らず、宇宙の意味をも考へないで、一生を衣食いしよくため營々えい/\として浪費らうひして了ツたら、其は随分つらいだらうが、たか些々さゝたる肉躰上にくたいじよう苦痛くつうのみなのだから
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
己がまゝ掻𢌞かきまは我儘わがまゝ氣儘きまゝ振舞ふるまひたりしが何時しか町内廻りの髮結かみゆひ清三郎と密通みつつうをなし内外うちそとの目を忍びて物見遊山に浪費ついえ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彼女が株券を売って得た三千幾許なにがしの金は、彼の上衣うわぎの内かくしに入っているに違いない。彼は貧乏している癖に、いい煙草と競馬に金を浪費つかうのが好きであった。
秘められたる挿話 (新字新仮名) / 松本泰(著)
あいちやんは物憂ものうさうに長太息ためいききました。『この時間じかんで、もつとなにいことをしたはういわ、けもしないなぞをかけてむだ浪費つぶすよりは』とあいちやんがひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
盡して爲し支度さへ今浪費むだづかひに成りたるはくやしき限りに候へど夫も是非なきことながらモウ結納ゆひなふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)