“些々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ささ75.8%
さゝ15.2%
ちょく/\3.0%
ちよいちよい3.0%
ちよい/\3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
靱負が選んだのはその絵具塗りの内職だった、むろん賃銭は些々ささたるものだが、幾らかは食い減らしてゆく貯えの足しになるだろう。
日本婦道記:二十三年 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
併しながら、局部の些々さゝたる勝利から全線の勝敗が逆睹ぎやくとされないと同じく、そんなことはいうに足りない。
文芸運動と労働運動 (旧字旧仮名) / 平林初之輔(著)
例へば近頃些々ちょく/\或る西洋畫家の許へモデルに頼まれて行くことや、或るミッションのマダムに可愛がられて、銀の十字架を貰ツたり造花つくりばなや西洋菓子を貰ツたりすることや
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
然しモウ以前の単純な、素朴な政治ではなかつた。或時は微醺びくんを帯びて来て、些々ちよいちよい擽る様な事を言つた事もある。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
或時は微醺びくんを帶びて來て、些々ちよい/\擽る樣な事を言つた事もある。又或時は同じ中隊だといふ、なま半可な文學談などをやる若い少尉をれて來て、態と其前で靜子と親しい樣に見せかけた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)