洒蛙々々しゃあしゃあ)” の例文
「ですから、お父さんもこないだそう言っていましたよ」とた輝子が言った。「節ちゃんの様子と来たら、まるで洒蛙々々しゃあしゃあしてるなんて——」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
中々もって坊主どころか、洒蛙々々しゃあしゃあと高い役人になって嬉しがって居るのが私の気にわぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
など洒蛙々々しゃあしゃあたるもの、他人の話のやうに小気味良く笑ひだしたりするのである。
探偵の巻 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
然るに夫人は洒蛙々々しゃあしゃあとして良心がない。
冠婚葬祭博士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ソレもいよ/\官途に気がないとならば田舎にでも引込ひっこんで仕舞しまえばいに、都会の真中に居てかも多くの人に交際して、口も達者に筆もまめに、洒蛙々々しゃあしゃあ饒舌しゃべったりかいたりするから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一緒にたわぶれて洒蛙々々しゃあしゃあとして居るからかえって面白い。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)