“永世”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えいせい40.0%
とこよ20.0%
ながよ20.0%
ながらく20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのしつは当時家中かちうきこえし美人なりしが、女心をんなごころ思詰おもひつめて一途に家を明渡すが口惜くちをしく、われ永世えいせい此処このところとゞまりて、外へはでじと、その居間に閉籠とぢこもり、内よりぢやうおろせしのちは、如何いかにかしけむ
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その伸子の一言は、依然レヴェズの自殺の謎を解き得なかったばかりではなく、さらに法水へ呵責かしゃく慚愧ざんきを加え、彼の心の一隅に巣喰っている、永世とこよの重荷をますます重からしめた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
庄造は又の名を永世ながよと云い、号を鹿鳴ろくめいと云って和歌をよくし俳句をよくした。殊に俳句の方では其のころなかなか有名で、其の道の人びとの間では、一風変ったところのある俳人として知られていた。
狸と俳人 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いやだ、うしても此縁このえんにつながれて、これからの永世ながらくひかりもうちくらすのかしら、いやことの、なさけないこのやうなことおもふて、ひとはお目出めでたうとふてれてもわたしすこしもうれしいとはおもはず
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)