“気鬱症”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣鬱症
読み方割合
きうつしょう87.5%
きうつしやう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お師匠さまにはあの隠宅もありますし、これがただの気鬱症きうつしょうか何かなら、だれもあんな暗いところへお師匠さまを入れたかありません。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私はかるい気鬱症きうつしょうかかった。祖母は「なんたる懦弱だか。」と云った。祖父は心配して私を清元きよもとの稽古に通わせるようにした。一種の神経衰弱療法である。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
其度そのたびに気が附いて自分は次第に発狂するのでは無いかと思ふとおそろしさに身をふるはさずには居られない。良人をつとあるひは叱つたりあるひすかしたりして自分の気鬱症きうつしやうを紛らさせやうとつとめて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)