“氏族”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うじぞく20.0%
うから20.0%
しぞく20.0%
やから20.0%
クラン20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太政大臣藤原の何とかきょうの百二十三代をはずかしめてはならぬと、氏族うじぞく制度時代の旧臭ふるくさい思想を吹き込んだり負いきれぬほどの重荷を負わせたりするのだった。
そこは夜目遠目のきく闇の精のような氏族うからで、のみならず、早乗りにかけては及ぶものがないという名人ばかりだから、毎夜、鷹巣から城山の尾根づたいにやってきて、月明りをたよりに畑仕事をし
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
三三あまさへ去年こぞの秋、三四京家の下知として、三五美濃の国郡上ぐじやうぬし三六とう下野守しもつけのかみ常縁つねより三七御旗みはたびて、三八下野の領所しるところにくだり、氏族しぞく三九千葉ちば実胤さねたねとはかりて四〇むるにより
其のころ雀部ささべそう次といふ人、足利あしかが染の絹を交易するために、年々京よりくだりけるが、此のさと氏族やからのありけるをしばしば来訪きとぶらひしかば、かねてより親しかりけるままに
スティヴンスンは、故郷スコットランドの高地人ハイランダァ氏族クラン制度に愛着をもっていた。サモアの族長制度も之に似た所がある。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)