氏族うじぞく)” の例文
太政大臣藤原の何とかきょうの百二十三代をはずかしめてはならぬと、氏族うじぞく制度時代の旧臭ふるくさい思想を吹き込んだり負いきれぬほどの重荷を負わせたりするのだった。
何とかいう氏族うじぞく末流まつりゅうに当る由緒ゆいしょある家庭の長男に生れたと信じている私の父が、事実、その頃はまだかなり裕福に暮していた祖父のもとで我儘わがまま若様わかさま風に育てられたところから
父のいわゆる何とかいう氏族うじぞく末裔まつえいに当るということを対手あいてにわからせようと努めた。