“氏真”の読み方と例文
読み方割合
うじざね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今川義元の一子氏真うじざねは、蹴鞠の名手といわれていたが、その日も、晴れがましく装束しょうぞくして、庭上で得意のまりを蹴って見せた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
永禄三年五月朔日ついたち今川義元、いよいよ全軍出発の命を下した。前軍は十日に既に発したが、一日おいた十二日、義元子氏真うじざねを留守として自ら府中(今の静岡)を立った。
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
自立するにはまだ力が足りないし、今川義元の亡き後の今川家そのものも、遺子の氏真うじざねたのむに足りないものだった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)