母父おもちち)” の例文
母父おもちちと妻と愛児まなごとうちいでてふりあふぐ空に不二はかかれり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ただただにむかひゐてすら母父おもちちは見て慰さむか対ひいませり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
母父おもちちの生みの御親のふたはしら寂しからせと子は祈らぬを
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
垂乳根たらちね母父おもちちゆゑに身ひとつのいのちとたのむ妻を我が
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
寂しくも永久とはに消ゆなと離るなと仰ぎ乞ひのむ母父おもちちの星
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)