“死霊”のいろいろな読み方と例文
旧字:死靈
読み方割合
しりょう73.1%
しりやう11.5%
しれい7.7%
おばけ3.8%
しにりょう3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これをもって、死霊しりょう生霊いきりょうの人に憑付することを信ずる徒はなはだ多し。また、世間に人魂ひとだまというも、生霊、死霊と同一物たるべし。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
ゴオゴリの『死霊しりやう』を読むと、名義だけは生きてゐるが、実はとつくに亡くなつてゐる農奴を買収し、遠い地方へ持ち込んで、そこで銀行へ抵当かたに入れて借金をする話が出てゐるが
今までは、一片いっぺん屑金くずがねにすぎないではないかと軽く見ていたが、こうしていわれ因縁いんねんを聞くと、海賊王デルマの死霊しれいこもっているように気味のわるい品物に思えた。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「事実そのとおりなんです。あれ以後人形が出ない代りに、死霊おばけは連続的に出没していますよ」と法水は先を打たれて、苦笑した。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
死霊しにりょう生霊いきりょう乗り移るということ聞いてますけど、何や光子さんの様子いうたら、綿貫の怨念おんねんたたってるみたいに日増しにすさんで来なさって、ぞうッと身の毛のよだつようなことありますのんで
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)