歩行ほこう)” の例文
それ以上いじよう歩行ほこうすることは困難こんなんであつて、たとひ階下かいかかうなどといふ間違まちがつたかんがへをおこしても、それは實行不可能じつこうふかのうであつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
それでそのほねぬしである動物どうぶつと、『ピテカントロプス・エレクツス』すなはち猿人えんじん直立ちよくりつして歩行ほこうする猿人えんじんといふをつけたのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
それを踏み砕く二人の足音が時々単調な歩行ほこうに一種田舎いなかびた変化を与えた。兄はちょっと立ち留って左右を見た。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と、雑魚ざこのようにむらがってきて、龍太郎りゅうたろうや蔦之助たちの歩行ほこうをじゃまするやからもある。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに直立ちよくりつして歩行ほこうしたものであることが、あしほね性質せいしつによつて十分じゆうぶん想像そう/″\せられます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)