“歩行出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あるきだ85.7%
あゆみだす14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ときくだんの、長頭ながあたまは、くるりと眞背後まうしろにむかうをいた、歩行出あるきだすか、とおもふと……じつのまゝ。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その癖かどの戸はしまっている。土間が狭いから、下駄が一杯、ステッキ洋傘こうもりも一束。大勢あんまひまだから、歩行出あるきだしたように、もぞりもぞりと籐表とうおもての目や鼻緒なんぞ、むくむく動く。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
差覗さしのぞきしと/\とまた歩行出あゆみだす折柄をりからばた/\駈來かけく足音あしおとに夫と見る間も有ばこそ聲をばかけ拔打ぬきうち振向ふりむくかさ眞向まつかうよりほゝはづれを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)