“武者溜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むしゃだま90.9%
むしゃだまり9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここばかりでなく、恐らくは、やぐらの上でも、武者溜むしゃだまりでも、支塁のここかしこでも、一瞬ことごとく同じ思いにとらわれたのではなかろうか。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城中はどことなく騒然そうぜんとして、出征の身支度をした将士が、武者溜むしゃだまりにもいっぱい見えたし、諸門の口や廊下にも駆け歩いていた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここはいくさのない日も、戦時であった。砦の守将水野帯刀みずのたてわきは、仮屋の武者溜むしゃだまりの一隅に、床几しょうぎを置いて、陣刀を立てたまま何か黙想していたが
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)